もしもあなたが今、出先で車のエンジンがかからず、赤いランプの点滅に頭を抱えているのであれば、まずは深呼吸をして、これから説明するステップを順に試してみてください。専門的な知識がなくても、自分で行える点検は意外と多いものです。ステップ1は、基本的な操作の再確認です。ギアがP(パーキング)に入っているか、ブレーキペダルが奥まで踏み込まれているかを、もう一度意識して行ってください。フロアマットがペダルの下に挟まっていて、踏み込みが足りないというケースは意外に多いものです。ステップ2は、スマートキーの電池残量の確認と対応です。鍵をスタートボタンのすぐ近く、あるいはボタンそのものに押し当てた状態で始動を試みてください。これでエンジンがかかれば、原因は間違いなくキーの電池切れです。また、もし家族が近くにいるなら、スペアキーを届けてもらうのも有効な手段です。 ステップ3は、電波干渉の排除です。ポケットの中にスマートフォンとスマートキーを一緒に入れていませんか。あるいは、車内のUSBポートに安価な充電器を刺したままにしていませんか。これらはノイズを発し、鍵の認証を邪魔することがあります。一旦すべての電子機器を鍵から遠ざけ、充電器も抜いた状態で試してみてください。ステップ4は、ステアリングロックの解除確認です。ハンドルを左右に強めに揺らしながらスタートボタンを押すと、ロックピンが外れてエンジンがかかることがあります。ステップ5は、メインバッテリーの簡易チェックです。ヘッドライトを点けてみて、その光が明らかに暗かったり、ホーンの音が弱々しかったりする場合は、バッテリー上がりが原因です。この場合は、付近の車に救援を頼むか、ジャンプスターターを使用する必要があります。 これらのチェックを5分ほどで行っても変化がない場合は、ステップ6としてシステムの再起動を試みます。一度車から降りて、すべてのドアを閉め、鍵を使ってロックとアンロックを数回繰り返してください。これによって車両側のセキュリティシステムがリセットされ、正常に復帰することがあります。もし、これらの手順をすべて試しても赤いランプが点滅し続け、エンジンがかからないのであれば、それは個人のレベルを超えた電気系統のトラブルです。これ以上無理に始動を試みると、バッテリーを完全に上げてしまったり、始動装置(セルモーター)を痛めたりする原因になります。潔くロードサービスへ連絡しましょう。その際、これまでに試したチェック項目を伝えると、現場での作業がスムーズに進みます。トラブルは起きてしまったものとして受け入れ、次の一手を冷静に打つことが、最速で帰宅するための唯一の道です。