私は昔から、外出して数100メートル歩いたところで、あ、鍵を閉めたっけという不安に襲われることがよくありました。駅のホームで電車を待ちながら、今朝の自分の手の動きを必死に思い出し、どうしても確信が持てずにわざわざ家まで引き返したことは一度や二度ではありません。そのたびに自分の物忘れの激しさに嫌気がさしていたのですが、最近になってついにその悩みから解放される素晴らしい解決策を手に入れました。それが、賃貸マンションの玄関ドアに後付けしたスマートロックによるオートロック化です。賃貸物件に住んでいる以上、ドアに穴を開けたり大掛かりな配線工事を行ったりすることは不可能です。大家さんに許可を取るのもハードルが高いと感じていましたが、今の時代は既存のサムターン、つまりドアの内側にある鍵のつまみ部分に強力な両面テープで貼り付けるだけのデバイスが主流だと知り、早速導入を決意しました。購入したのは、スマートフォンと連携して動作する数1万円程度のスマートロックです。箱を開けた瞬間は、こんな小さな機械に自分の家の安全を預けて大丈夫なのだろうかという不安もありましたが、実際に設置してみるとその精巧さに驚かされました。取り付け作業は、説明書に従ってサムターンの形状に合わせたアタッチメントを選び、ドアの表面をアルコールできれいに拭いてからペタッと貼るだけです。わずか15分ほどで完了しました。専用のアプリを起動し、Bluetoothで接続設定を行うと、画面上のボタン1つで鍵がウィーンという音と共に回転し、施錠と解錠が行われるようになりました。設定画面にはオートロックという項目があり、扉が閉まってから施錠されるまでの秒数を5秒から1分までの間で自由に設定できます。私は迷わず5秒に設定しました。翌朝、ドキドキしながら家を出てドアを閉めると、数秒後にカチリという確かな音が響きました。これで、あの不快な施錠不安から永遠に解放されたのだと確信した瞬間の喜びは、言葉では言い表せません。さらに便利なのが、スマートフォンを持ったままドアに近づくだけで解錠されるハンズフリー機能です。これまでは鞄の底に沈んだ鍵を探し出すのに30秒はかかっていましたが、今ではドアの前に立つだけで自動的に鍵が開き、まるで魔法使いになったような気分を味わえます。また、履歴機能を使えば、自分が何時何分に家を出て、何時に帰ってきたかが正確に記録されるため、防犯上の安心感も格段に高まりました。ただし、この夢のような生活を維持するためには、いくつか守らなければならないルールも学びました。最も恐ろしいのは、スマートフォンのバッテリー切れや、スマホを室内に置いたままゴミ出しに出てしまう締め出し事故です。実際に一度、スマホを持たずにベランダで洗濯物を干していたところ、センサーが誤作動して閉まってしまったらどうしようと青ざめたことがありました。そのため、私は現在、予備の物理的な鍵を実家に預けるだけでなく、財布の中にも薄型の非常キーを忍ばせています。また、スマートロック自体の電池残量もアプリで常にチェックし、30パーセントを切ったらすぐに交換するようにしています。
賃貸マンションの玄関を後付けで自動施錠にする方法