新生活が始まったり、子供が成長して1人で帰宅するようになったりすると、家族全員分の合鍵を用意する必要が出てきます。この際、何も考えずに店へ行くと、予想以上の合計金額に驚かされることがよくあります。家族の人数分だけ鍵を揃える際の予算を見積もるためには、まず現在の家の鍵がどのタイプであるかを正しく把握することが第一歩です。最も一般的な一戸建てやマンションの場合、玄関の鍵は2箇所ついていることが多く、これがいわゆるワンドアツーロックの状態です。幸いなことに、最近の住宅は1本の鍵で上下2箇所の鍵を開けられる同一キーシステムが主流ですが、それでも1人の家族に渡すために1本の合鍵が必要であることに変わりはありません。 予算の見積もりの例として、4人家族で玄関の鍵を新しく作る場合を考えてみましょう。最初に受け取った鍵が3本だとすると、もう1本追加で作る必要があります。もし、家の鍵が一般的なギザギザのピンシリンダーであれば、値段は1000円以下で済み、家計への負担も軽微です。しかし、最新の防犯性の高いディンプルキーであった場合、合鍵1本を作る値段は4000円から5000円が相場です。さらに、マンションのオートロックと連動するチップ入りの非接触キーなどの場合は、1本当たり1万円を超えることも珍しくありません。このように、鍵のタイプによって予備の鍵を作るための予算は、1000円から1万円以上までと10倍以上の開きが出ることになります。 さらに、玄関の鍵以外にも、家族全員で共有しなければならない鍵は意外と多いものです。例えば、駐輪場の鍵、勝手口の鍵、あるいは集合ポストの鍵などが挙げられます。これらの鍵をすべて人数分揃えるとなると、塵も積もれば山となるの言葉通り、合計の値段はさらに膨らみます。特に自転車の鍵などは紛失しやすく、予備を含めて多めに作っておきたいものですが、特殊なディンプルキータイプの自転車錠などを使っている場合は、合鍵1本作る値段で新しい安価な鍵本体が買えてしまうという逆転現象も起こり得ます。予算を見積もる際には、どの鍵を誰に持たせるか、本当に全員分が必要なのかを精査することが、無駄な出費を抑える賢い方法です。 最後に、鍵を安く作るための工夫として、キャンペーンや複数割引を利用するのも一つの手です。地域の鍵屋さんの中には、2本以上の作成で割引をしてくれる店舗もあります。また、インターネットの合鍵作成サービスでは、複数をまとめて注文することで送料が無料になったり、1本当たりの単価が安くなったりすることもあります。家族全員分の鍵を揃える値段は、一括で見ると大きな出費に感じられますが、それを怠ったために誰かが家に入れなくなったり、鍵を共有するストレスで家族関係がぎくしゃくしたりすることを考えれば、必要経費として早めに予算を確保しておくべきです。鍵は家族を繋ぐ大切な道具でもあります。適切な予算計画を立て、全員が安心して毎日を過ごせる環境を整えることが、家計を預かる立場としての賢い選択と言えるでしょう。