いざという時のために予備として持っておきたい合鍵ですが、実は玄関の鍵の種類によって、作成にかかる手間や費用、そして場所までもが大きく変わってきます。昔ながらのギザギザした鍵であれば、街中の靴修理店やホームセンターにある鍵コーナーで、わずか5分から10分程度、費用も数百円から1000円前後で作ってもらうことが可能です。これらは既存の鍵をなぞって金属板を削るだけの作業であるため、手軽に増やせるのがメリットですが、その分、第三者によって勝手に複製されるリスクも高いと言えます。防犯意識が高まっている現代では、この手軽さが逆に弱点となることもあります。対照的に、最新の防犯性能を誇るディンプルキーやメーカー独自の特許技術が使われている玄関の鍵の種類は、店頭での即日作成が不可能なケースが増えています。これらの鍵は極めて高い精度が要求されるため、専用の工作機械を持つメーカーの工場でなければ製造できないからです。注文の際には、鍵に刻印されているシリアルナンバーだけでなく、購入時に渡されるセキュリティカードの提示が必要になることもあります。作成には2週間から1ヶ月程度の期間がかかり、費用も3000円から5000円、高いものでは1万円近くになることも珍しくありません。しかし、この「手間がかかる」ことこそが、高い防犯性能の証でもあります。さらに、電子錠やスマートロックといった次世代の玄関の鍵の種類になると、合鍵という概念そのものが変わります。金属を削る代わりに、ICカードを追加登録したり、スマートフォンのアプリ上で入室権限を付与したりする作業が「合鍵作り」に相当します。これらは物理的な製造コストがかからないため、追加の費用を抑えられる場合が多いですが、システムの最大登録数には制限があるため注意が必要です。また、カードキーを紛失した場合は、従来の鍵のようにシリンダーごと交換する必要はなく、紛失したカードの登録を抹消するだけで済むため、事後のリスク管理という点では非常に優れています。玄関の鍵の種類を選ぶ際には、最初に導入するコストだけでなく、将来的に必要となる合鍵の運用コストや、紛失時のリスクまでを見据えておくことが、賢明な選択と言えるでしょう。戸建てでは家族構成の変化に合わせて鍵の種類を見直す機会も多いでしょう。子供が大きくなって1人で留守番をするようになったから、鍵を持たせる代わりに暗証番号式に変える、あるいは高齢の両親が操作しやすいように、軽い力で回せるレバーハンドルタイプに交換するといった具合です。マンションのように管理会社に頼れない分、自分たちで情報を集め、最適なタイミングでメンテナンスや交換を行う責任があります。いずれにしても、住環境に最適な玄関の鍵の種類を正しく選ぶことは、その家での快適さと安全性を大きく左右します。集合住宅でも戸建てでも、最新の防犯事情を把握し、適切な対策を講じることが、現代社会における住まい作りの基本と言えるでしょう。
玄関の鍵の種類によって変わる合鍵作成の手間と費用