ドアの取っ手は、毎日何度も触れられ、使用されるため、適切なメンテナンスを行うことでその美しさと機能性を長く保つことができます。手入れを怠ると、汚れが固着したり、素材が劣化したり、最悪の場合、故障の原因にもなります。ここでは、ドアの取っ手を長持ちさせるためのメンテナンスポイントを解説します。まず、最も基本的かつ重要なのが「定期的な清掃」です。取っ手には指紋、手垢、皮脂汚れなどが付着しやすいので、これらを放置すると変色や素材の劣化に繋がります。日常的には、柔らかい布で乾拭きをするだけで十分です。汚れが気になる場合は、中性洗剤を薄めた液を柔らかい布に含ませて拭き取り、その後、固く絞った別の布で洗剤分をきれいに拭き取り、最後に乾拭きをして水分を残さないようにしましょう。特に金属製の取っ手は、水分が残ると錆びや水垢の原因となるため、乾拭きでしっかりと水分を取り除くことが大切です。次に、「ネジの緩みチェック」です。レバーハンドルタイプの取っ手は、長年の使用で固定ネジが緩み、グラつきが生じることがあります。グラつきを放置すると、内部の機構にも負担がかかり、故障に繋がる可能性があります。定期的に(半年に一度程度)ドライバーでネジを締め直し、しっかりと固定されているか確認しましょう。ただし、締めすぎると部品を損傷させる可能性があるので、適度な力で締めることが重要です。また、「可動部分の潤滑」も重要です。ドアノブやレバーハンドル、特に鍵のシリンダー部分は、内部の機構がスムーズに動くように潤滑が必要です。動きが悪くなったと感じたら、鍵穴専用の潤滑剤(パウダースプレータイプなど)を少量吹き付けることで、動きを改善し、故障を予防できます。注意点として、市販の油性潤滑剤(KURE 5-56など)は、ホコリを吸着しやすく、かえって動きを悪くしたり、内部を詰まらせたりする原因となるため、鍵穴には絶対に使用しないでください。最後に、「素材別のケア」を意識しましょう。真鍮製の取っ手は、酸化による変色を防ぐために定期的に金属磨きで磨くと光沢を保てます。木製の取っ手は、乾燥によるひび割れを防ぐために、定期的に木材保護オイルやワックスを塗布すると良いでしょう。